「SURF THE MOUNTAIN」スペシャルコンテンツVol.1

2022年12月5日


 

スノーボードとサーフィンの共通点とは?
今井郁海 × 大野修聖インタビュー

 

QUIKSILVERが掲げる今シーズンのテーマは、「SURF THE MOUNTAIN」。これはまさにサーフィンをルーツに持つブランドならではの原点回帰とも言えるコンセプト。一枚の板に乗り自然と調和するサーフィンとスノーボード。その共通点を探るべく、サーファー 大野修聖は雪山へ、スノーボーダー 今井郁海は海へ。互いにメインフィールドとは異なる場所でもチームライダーたちと時間をともにし、それぞれの価値観を共有した。
このコンテンツでは、先日公開したムービーの続編として、出演したQUIKSILVERライダーたちに「SURF THE MOUNTAIN」というテーマについて話を聞いた。第一弾では、今井郁海と大野修聖のインタビューを紹介。果たして、スノーボードとサーフィンで共通する部分はどんなところにあるのだろうか?

 

Vol.2の石川敦士&平原颯馬&伊東李安琉のインタビュー記事はコチラ

 

 

 

Snow Photo: yoshitoyanagida.net
Surf Photo: Kenyu
Movie: Yone film

 

 

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Snow Rider: Ikumi Imai

 

SURF THE MOUNTAINは、自然で遊ぶ仲間たちとのセッション。
by 今井郁海

 

- サーファーとスノーボードをした感想は?

雪山にプロサーファーが来てくれてセッションするっていうのは、今までなかったんで新鮮な感じでしたね。
マーさん(大野修聖)が雪山をストイックに滑っているのに刺激されて、僕ももっとサーフィンをやりたいって思いましたね。

 

スノーボーダーとサーファーのトレインでは、大野がレイバックを繰り出す場面も

 

- 雪山でサーファーの滑りを見て何を感じた?

今はサーフスタイルのスノーボーディングが流行ってるけど、今回は雪山でリアルサーファーのサーフスタイルを目の当たりにしたって感じで、
ボードの扱い方がどんどん上手くなっていって…。やっぱり普段からサーフィンっていう同じ横ノリをやっているからスノーボードの飲み込みが早いんでしょうね。

 

今井はゲレンデのサイドヒットでスタイリッシュなエアーを魅せた

 

- スノーボードとサーフィンの共通点はどんなところにあると思う?

今までは自然で遊ぶところが共通しているのかなって思ってたんですけど、最近はメンタルの面でも似てるって思うようになりました。
どちらも自然の中を滑る気持ち良さ以外にも、緊張感や恐怖感といった日常では味わえないことを体験させてくれるからです。
スノーボードの滑りの部分でいえば、カービングターンや壁遊び、あとパウダーでターンする感覚はスプレーも上がるしよりサーフィンっぽいって思いますね。

 

面ツルパウダーでサーフィンさながらの豪快なスプレーを飛ばす今井

 

- スノーボードの魅力は?

僕も昔はオリンピックを目指してハーフパイプのコンテストに出ていましたけど、逆にあのシーンだけがスノーボーディングって思ってほしくなくて…。
今回マーさんも「転んでても気持ち良い!」って言ってたぐらいで。実際、飛んだりとかハイレベルなことをしなくても、山の上から下までをターンで繋いで滑ったり、
山の地形を楽しんで自然と調和しながら滑る気持ち良さだったり、スノーボードの魅力って沢山ありますから。

 

今井は冬のシーズンを終えるとサーフチームと千葉でサーフィン。ワックスアップしながら期待を膨らます。

 

海に入るだけでも気持ち良いサーフィン

 

- 逆にサーフィンの魅力は?また海でプロサーファーたちとセッションした感想は?

サーフィンは同じ波が来ないから、なかなか練習させてくれないですけど…。シンプルに海に入る気持ち良さだったり、波に乗れた時の気持ち良さは格別ですよね。
技ができるようになったらもっと最高の一本になるんだろうなって。今回は久々のサーフィンでしたけど、やっぱり楽しかったです。
サーフチームのソウマくん(平原颯馬)やリアルくん(伊東 李安琉)は半端ないテクニックでしたね。海の中で自由自在に動けるし、やりたいことができる技術があるから本当に楽しそうでした。

 

波に乗れた時の気持ち良さは別格のようだ

 

QUIKSILVERのサーフライダー平原颯馬(中央)、伊東 李安琉(右)とサーフタイム

 

- SURF THE MOUNTAINというコンセプトについてどう思う?

プロサーファーのみんなも自然の中で遊んでる人たちだから、お互いフィーリングも合ってすごく気持ち良かったんです。
海と山で環境は全然違うと思うんですけど、彼らのように自由を極めていったらもっと横ノリが楽しいのかなって。スノーボードもサーフィンも、みんなとのセッションは新鮮で貴重な経験になりました。
まさに自然で遊ぶ仲間たちとのセッションって感じでしたね。

 

撮影の合間に3人でスケートセッションも楽しんだ

 

スノーライダー石川敦士(左)、大野修聖(右)と今井の3人で極上のスノーセッションをメイク

 

<プロフィール>

今井郁海 Ikumi Imai

1996年9月3日生まれ、長野県出身在住。高校生でナショナルチームに入り、ハーフパイプの世界大会を転戦するも怪我を機に競技活動にピリオドを打つ。
その後はバックカントリーをメインフィールドにする撮影の活動をスタート。2019年、日本を代表する世界的スノーボーダーが新たに仕掛けた新プロジェクトINK MOVIEでは個人パートを獲得し、
雑誌の表紙を飾るなど日本のスノーボードシーンに新たな風を吹き込む。今なお進化し続けるマウンテンフリースタイラー。

今井郁海 :Instagramアカウント

 

 

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スノーボードで人生最高の1本を滑り終えて安堵感と達成感が表情に表れている大野

 

サーフィンとスノーボードは、板に乗るまでのプロセスも共通する。
by 大野 "MAR" 修聖

 

- 雪山でのスノーボーダーたちとのセッションはどうだった?

今までのスノーボードで一番最高でしたね。何よりも雪山を知り尽くしてる人たちと一緒に滑れたのが大きいですよね。
「あっ、上手い人たちは山の地形をこう見てるんだ」とか。自分からすると新しい発見ばかりで刺激的でした。

 

まるでサーフィンをしているかのような大野のゲレンデでのボトムターン

 

- 初のバックカントリーを滑った感想は?

日常生活でなかなかあのフィールドに行くことってないじゃないですか。あの広大な山の中を滑るっていう状況は、サーフィンでいうビッグウェーブみたいな感覚なのかなって…。
あの緊張感やアドレナリンの感じとか。海ではもちろんわかっているけど、それを雪山で味わえたのは本当に貴重な経験だったと思います。
山には山の恐怖があって危険もある。でもそこを乗り越えたときの快感が魅力になってくる。すっごく緊張しましたもん、山のピークにいる時。あのシチュエーションは本当にネクストステージというか…。
こんな世界があるんだって。またあのロングライドを求めてスノーボードもやり続けたいと思いました。

 

雪山のバックカントリーで極上のビッグフェイスラインをライドする大野

 

雄大な白馬のバックカントリーフィールドに滑ったラインが刻まれている

 

- サーフィンとスノーボードの共通点は?

まず低気圧の状況によって、風向きや雪質とか変化する斜面のコンディションにどう合わせていくかっていう部分がありますよね。
それに、滑りで言うならやっぱりターンの感覚は似ていると思います。良い波に乗ったときや、でかい波に乗ったときのボトムターンの感覚とか、トップからボトムに降りるときの感覚は似てるのかなって。
あとバックカントリーは、ビーコンとかBC装備を持ってグループで行くじゃないですか。お互いの背中をちゃんと見あって、もしも仲間に何かあったらすぐに助けに行くっていう。
それはサーフィンのビッグウェーブもそうなんですけど。そういうフィールドにはひとりじゃ行けないし、そのスポットをやるにあたってコミニティができていって、クルーで行くみたいな。
それがセッションっていうんですかね、お互い信頼がないとできないじゃないですか。それは海でもやっぱりあって、今回の山でも「あっそうか、こういうのって同じだな、すげーな」って。

 

リアルサーファー大野のビッグターンはまさに雪山のサーフスタイル

 

- 逆に異なる点は?

サーフィンであそこまでのスピードは出ないから、あのスピード感に慣れたらスノーボードがもう一段階面白くなるんだろうなって思いました。
あと、あの山のドカーンっていうスケール感は圧倒されますよね。トップからボトムまでの一本で一度も止まらずに流せたらめっちゃヤバいんだろうなって。

 

雪まみれの大野。スノーボードを最高に楽しんだのは言うまでもない

 

- SURF THE MOUNTAINというコンセプトについてどう思う?

大自然を相手にしているところが何よりも似ていると思います。その中で『板に乗る』っていうのは最後一番楽しい部分なんですけど…。
それよりも自分の命だったり、そこに行くまでだったり、その斜面や波を見つけることだったりとか。山も海もそういった板に乗るまでのプロセスが全く同じで面白い。
それがどちらも永遠にやり続けたいと思う理由なんだと思います。

 

一枚の板に乗り自然との調和を楽しむサーフィンとスノーボード。これは彼らのライフスタイルそのものなのだろう

 

<プロフィール>

大野修聖 Masatoshi "Mar"Ohno

1981年生まれ、静岡県出身。若くして世界を転戦し、世界で数々の好成績(日本人過去最高)を納める。2013年国内にカムバックすると8戦中7戦連続優勝を成し遂げ前人未到の記録を樹立。
3度目のJPSAグランドチャンピオンに輝くなど多くの戦績を残してきた。またハワイノースショア、パイプラインでのパフォーマンスは世界でその名を馳せる。
現在はサーフィン日本代表 "波乗りジャパン" のキャプテンを務め、数々のメダル獲得に貢献するかたわら、国内外のグッドウェーブをハントし続ける日本プロサーフシーンを牽引するレジェンドサーファー。

大野修聖Instagramアカウント

 

スペシャルコンテンツ第二弾は、QUIKSILVERのスノーライダー石川敦士と、サーフライダー平原颯馬、伊東 李安琉の3人に「SURF THE MOUNTAIN」について話を聞いています。Vol.2 「石川敦士・平原颯馬・伊東李安琉 編」は12/12に公開致します。お楽しみに!

 

 

 

今シーズンのクイックシルバー スノープロダクトは、「SURF THE MOUNTAIN」というコンセプトのもと、
ハイクオリティな素材のみを使用したトップアスリートのためのプロモデルであるHIGHLINE PROシリーズを始め、
90年代当時のアートとボードカルチャーが融合した象徴的なデザインをリバイバルした限定コレクションHIGH ALTITUDEなどを展開。
来たるウインターシーズンに向け、スノーライフに欠かせないアイテムをぜひお探しください。