RIDER CROSS TALK vol.2【スタイル編】

2023年12月21日


QUIKSILVER TEAM RIDER CROSS TALK

試合や撮影など、国内外を飛び回るライダーたちが一同に会する機会は意外と少ない。今回、23FWシーズンの撮影を機に集結したQUIKSILVERライダーたちと、4つのお題についてクロストークを敢行。参加ライダーは、伊東李安琉、平原颯馬、上山キアヌ久里朱、小濃来波、そしてYOUNG GUN 髙井悠二朗の5名。
(※村田嵐、山本來夢、佐藤頼斗は不参加となった)
インタビュアーはTEAM SUPPORTメンバーでもある海童氏。互いを良く知るメンバーで、リラックスしたトークセッションになった。 コンペ・スタイル・ギア・トリップという4つの議題で自由にトークを繰り広げ、何度も脱線しながらも、ライダーならではのディープな話や、普段聞けない話、サーファーなら誰もが共感する”あるある”など、読みごたえ充分のクロストークとなった。

 


【スタイル編】


■フリーサーフィンの位置づけとは

海童(以下MC):サーフィンの「スタイル」って、言葉が先走っちゃって、実は中身ってバラバラなんだよね、考えてる事は。コンペじゃないサーフィン、フリーサーフィンって自分の中でどういう位置づけなんだろう?

 

悠二朗:遊び。

キアヌ:俺も遊びやわ。

颯馬:趣味と遊びと仕事。趣味なんですか?とか言われても、んー趣味サーフィンだな、みたいな、仕事なんですか?って聞かれても、サーフィンかな、好きな事なんですか?ん-サーフィンかな。みたいな。全部あてはまっちゃう。

MC:李安琉なんかどっぷりでしょ?

李安琉:サーフィン最高っす。いい波でサーフィンやって、そのために、頑張って練習してるって感じですね、波良くない日でも。

伊東李安琉

 

MC:スタイルっていう目線から見た時に、表現の仕方は格好とか、サーフボード選びなのか、身体の使い方なのか、陸での動きも全部ひっくるめてセンスなのか、それとも違う言葉なのか。どう思う?

李安琉:結構、勘かな。んー、なんか、そいつにあった個性が出てる人は、スタイル出てるって思いますね。

来波:みんな陸でも個性があるから、ライフスタイル見て、あーこいつスタイルかっこいいなーとか。もちろんサーフィンも板の使い方だったり動かし方とか、レールがどう入ってるかとか、ひっくるめてスタイルカッコいいなって思います。

MC:身体の動かし方とか意識する?

来波:Griffin Colapinto超大好きだから、試合も上手いし、スタイルも超きれいなサーフィンするから、見本になってる。

小濃来波

 

キアヌ:俺は個性あるサーフィンする人かな。例えば猫背だったりその人にしかない特徴がサーフィンのスタイルなのかなって。

颯馬:俺は結構、サーフィンのかっこよさは普通に見るけど、そこでその技やるんだ!とか、最後そこでその締め方するんだーとか、技のチョイスとかで、わーこの人おしゃれだなーとか思う人が結構好きですね。乗り方とか恰好も好きだけど、そこでレイバックするんだ!とかそこで360°いくの!?とか。自分の好きな瞬間というか技がきちゃうと、ときめいちゃう、その人に。ぶっ刺さったーみたいな。うわーシブっ!みたいな。あとは陸でどれだけ自分を出してるかって言うか、クイックチームってみんな出してるじゃないですか。でも、海上がって、ピースじゃない人もいるし、ツンツンしてたり、だからサーフィンがかっこいいと思えない人もいるし。でも陸がめっちゃピースでめちゃいい人とかだと、サーフィンもかっけえなーとか、サーフィンに対する姿勢?とかも見てて、この人めっちゃサーフィン好きだなとか思うと、俺はその人かっけーなーとか思っちゃう。なんだろう、やっぱ出るっすよね、カッコよさって、中から。

平原颯馬

 

キアヌ:サーフィン性格出ると思うわ。悠二朗が卓球してたんすよ、強化合宿で。自分はそれを採点してたんすけど、卓球がもうサーフィンのスタイルなんすよ。悠二朗は、こう、ペイっ、ペイって(笑)楽しくやってる感じなんすけど、相手はこうずっとガチガチガチガチこういう感じでやってて。洋人くん(大原洋人選手)とそれ見てて、「今日のウェーブプールのサーフィンのスタイルとおんなじだね」って(話してた)。性格とか違うスポーツやった時にも自分の個性が出るのかなって。大人になると、例えばバスケやってもある程度できるけど、ちっちゃい頃は感覚でやっちゃうから、自分のやり方がそのまま出ちゃうから面白い。

上山キアヌ久里朱

 

MC:悠二朗はスタイルなんか気にした事ある?

悠二朗:ん-、なんか自由にやったらスタイル出んのかなーって思う。


キアヌ:あつっ。

颯馬:なんか、その発言もスタイルあって、シブって思うんすよね笑。なんかもう色あるじゃないすか、ちゃんと。

颯馬:NSA出てた時は12分とか15分だからさ、JPのトライアルやWSL出ると試合が20分になって、8分プラスあるから、あの時は時間の使い方はめっちゃ余裕でしたね。今はもう20分に慣れちゃって、10分乗らない事とかもあるから、たまにローカルの12分とかの試合出ると「やっべ」みたいな、超難しかった。試合の組み立て方がまったく違うよね。

 

キアヌ:そのまま行った方がいい。

颯馬:行って欲しいね!

悠二朗:気持ちいいっていうか、思いっきりやって決めたら、なんか熱くなるっていうか、決めた!っていう感じがする。ただゆるーくやったらあんまり乗る気にはならない。

MC:昨日のセッションは?

悠二朗:ん-、、、普通。

一同:

MC:一番かっこいい憧れのサーファーは?

悠二朗:マイキー・フェブラリーとか。スタイル。

キアヌ:渋い。

MC:同年代だと?意識してるやつとか。

悠二朗:ん-、いないかな。

来波:兄ちゃんでしょ。

髙井悠二朗

 

■フリーサーフィンの表現

MC:コンペの無いときは基本フリーサーフィンだと思うけど、どう表現していくかって考えてるの?

颯馬:俺あれっすよ。絶対自分のスタイル曲げてまで点数はそこまで出したくはないっす。ごちゃごちゃしてそれが点数出るよって言われるなら、自分のサーフィンやって、勝ちたい。自分のサーフィンが点数付くまで、自分の好きなやり方って言うか、じゃあ、もうガニ股でガチャガチャやった方が点数出るよって言われるなら、別にもう内股でみんなにカッコいいとかって言われてた方が俺的には、なんか、サーフィンしてていいなーって思うっすね。そこブレたら俺めっちゃイヤっす。

 

MC:スタイルかっこいい人のサーフィン、マネしようと思ってできる?

悠二朗:まんまはできないけど、自分のサーフィンとその人のサーフィンを混ぜるって言うか、ちょっとマネして自分流にするっていうか。

MC:ワンマニューバーでもすんごい事やったら、あれやってみよ!ってすぐできるの?

悠二朗:自分流になっちゃうんじゃないですか。ちょっとは似る。

MC:李安琉とかなんでもコピーできそうだけど。

李安琉:昔はたぶんできてたっすね。結構マネするの得意でした、ちっちゃい頃は。最近は、ちょっと、定まってきたっすね、自分の。マネするのもいいっすけど、やっぱ逆に、

MC:マネされる側に?

李安琉:そうっすね。そんな感じになれたら。

MC:じゃあ、スタイル編はこんな感じで!