たとえ-10℃を下回る極寒であっても、たとえ激しく雪が降り続いていても、何のためらいもなく白銀の世界へと飛び出していくスノーボーダーたち。そんな過酷な環境を快適に過ごすために、スノーウエアに求められるものとは? プロスノーボーダー・石川敦士に、ベストなスノーウエアについて語ってもらいました。
現在、愛用されているモデルを教えてください。
ジャケットがFOREVER 2L GORE-TEX JACKETで、パンツがFOREVER 2L GORE-TEX PANTですね。
4、5年くらい前からGORE-TEXを採用したモデルを着用しているんですけど、とても軽いのに生地は強いし、何よりウエア内に水が染みてこないのが調子よくて。
あと、GORE-TEXでも2L(※)を選んだのは、やわらかい着心地がよかったからなんです。
普段着のような感覚って言えばいいのかな? 3Lのようなゴワっとした感じもないし、アウトドアのアウターシェルっぽいイメージもないので気に入ってます。
※注 2Lと3Lについては「GORE-TEXってナンダ?」を参照
レイヤリングはされていますか?
もちろん。基本的に上はファーストレイヤー、フリース、ジャケットで滑ってます。下はファーストレイヤーにウエアのパンツですね。
ただ、パークだけを滑るときや気温が高い日には、上もファーストレイヤーにジャケットだけのときもありますよ。
コーディネートで気をつけているところを教えてください。
まずカラーに関しては、ジャケットがSOLAR POWERっていうイエローベースで、パンツはBLACKにしました。ここ数シーズンは黒パンツが好きで、それに合わせてジャケットを選ぶようにしているんです。
ジャケットの2トーンカラーが、ちょっと懐かしくもあり、どこか新しくもあって……何よりパークでもバックカントリーでも写真映えするのが気に入ってます。シックなデザインだし、機能性も十分に備わっているので、ショップのオーナーさんをはじめ年齢層が高めの方からも好評なんですよ。
あと、サイズ感も大事にしていますね。タイトすぎるのは好きじゃないので、ジャストフィット~ちょいルーズくらいのサイズを選ぶようにしています。ちなみに自分は身長が169cm、体重が62kgなんですが、上下ともMサイズで、自分が理想とするシルエットになってます。
石川敦士にとって、ベストなスノーウエアとは?
着ていて違和感がまったくないウエア。たとえ激しく動いたときでも、ウエアが突っ張って動きが制限されるのは絶対にイヤなので……。あとは濡れない、ムレないって点も気にしてますね。
だから、パッと見るとわからないけど、裁断まで計算されていたり、GORE-TEXが採用されていたり、そういった細かな点にこだわっているウエアがベストかなって思います。それでいてデザインは大人な感じで……でも撮影では目立って……
えっ、欲張りですか? でも、今、着用しているモデルは、それらがすべて揃っているんで!
<ライダー紹介>
石川敦士 Atsushi Ishikawa
1977年10月14日生まれ、埼玉県出身。
これまでに数々のムービー作品に出演し、SLOPESTYLEなどのビッグコンテストでも好成績を残してきたベテランライダー。2001年にQUIKSILVERからサポートを受け、現在に至るまで看板ライダーとして活躍し続けている。