Interview with Tom Carroll : Watermanコレクション

2018年7月12日


鋼の身体を今なお保つ、偉大な英雄トム・キャロル。クイックシルバーのチームライダーを長年勤めてきたブランドアイコンでもあるトムに、“Waterman”コレクションについて訊いた。

Q. 現在アンバサダーを務めている“Waterman”コレクションのコンセプトを教えてください。

以前クイックシルバーにあった大人向けライン“Quiksilver Edition”の進化したもの。今を追いかけるスタイルとは違う提案、それが“Waterman”。より洗練されていることに加えて、いろんなジャンルのアクティビティにも適応できるアイテムなんだ。

リゾートでサーフする35歳以上のベテランや、成熟しつつもベンチャー志向の強い、挑戦心のある愛好家たちに着てもらいたい。

熟練サーファーたちは、海で幅広い経験を積み、海と交流しながら生きている。サーフィンを大切にし、水泳やSUP、カヌー、フィッシングにも対峙しながら、自分自身に挑戦し続けている。

実際にアメリカやオーストラリア、ヨーロッパでも、この分野は成長しているんだ。オーストラリアでも熟練サーファーが増えているし、海にも多いからね。

統計的に見ても、世界には年齢を重ねてもアクションを楽しみたい人がいる。ぼくはいま56歳。それでも海は、未だにアクションするのに最高の場所。とてもいいコンビネーションなんだ。

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Q. 長年に渡りサーフィンを楽しむコツを教えてください。

単純に、気持ちいいからだよ。とてもシンプルで、健康にもプラスになるし。自然に身を任せるんだ。サーフィンを終えたあとの身体の感覚・・・サーフィンすることは年を重ねるほど大切だと思う。若さを保ち、ぼくに生きがいを与えてくれる。

日本にはスクールユニオンってあるのかな? ぼくの地元には40年前から続くスクールユニオンがあって、友達も皆そこでサーフィンしている。とても健康的。それがサーフィンの素晴らしさを証明しているよね。より若く、健康でいられる。だからぼくにとって、日々サーフィンすることは大切でサーフィンのためにいつも運動している。

街で働いているなら、休日のサーフィンのためにスイミングやバランス運動などで身体を動かす。毎日をそう過ごすことで、サーフィンへの準備ができるんだ。

ぼくはヨガや瞑想、呼吸運動も常にしている。サーフィンのためにね。この旅でも、東京の街中では毎日歩くことを心がけているし、毎朝肩のリハビリをする。年は取ったけど、サーフィンを続けられるよう、いつでもどこでもできることを続けているよ。

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Q.サーフィン以外に、SUPもしてますよね。

ああ。風のないときにSUPやロングボード、海でのスイミングもするよ。ケガした肩を完治させたいからリハビリも兼ねてね。サーフSUPも面白い。たまに転んだり、トリッキーだけど(笑)。とっても楽しいし、オーストラリアの海を楽しんでいる。

Q. “Waterman”コレクションの、製品としての特徴を教えてください。

経験に富んだサーファーが期待しているものは何か。いい品質のアイテムを望むだろうね。だから、Watermanはできる限り最新技術が詰まったものを提供したい。

たとえば(ウエット)スーツなら脱ぎ着が楽なだけでなく、優れた技術を採用したものを生産していきたい。そうしたテクニカルなアイテムは、年齢層の高いサーファーたちにも直ぐに受け入れてもらえる。それがとても貴重な機会だと思っているんだ。

Q. 今年のコレクションのお気に入りは?

ボードショーツの“OM FLORAL VOLLEY”はイージーフィットで超快適。水陸両用のメッシュ素材で、フレックスもあるし、アクティビティに最適だよ。ポケットもあるんだ。カラーはトロピカルやカモフラージュ。熟練のサーファーにも気に入ってもらえるよう、色味も抑えてある。

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Tシャツの“PO’ IMA NALU”は簡単に着られて心地いいんだ。シャツの“TECH SHIRT”は機能性に富む技術が秀逸。少しフレックスがあって、水の中でもストレッチがあるから使えるよ。いつでもどこでも着られるし、たとえば太陽の下でSUPするときにも適していると思うよ。

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