五十嵐カノアがISA初の金メダル!!

2022年9月26日


2024年パリ五輪に繋がる最初のISAイベント、『2022 ISA World Surfing Games』が
カリフォルニア、ハンティントンビーチで9月16日からスタートして24日に終了した。



(五十嵐カノア) PHOTO: ISA / Pablo Jimenez


日本代表とはいえ、ハンティントンビーチで育ったカノアは『Vans US Open of Surfing』で
2連覇を達成したほどこの波を熟知しており、更に今年はCTでもトップ5に入る勢いがあった。

WSGはメインラウンドと敗者復活戦のリパチャージラウンドがあり、
今年はCT選手でもリパ側に回るケースが多いほどの混戦だったが、
カノアは一貫してペースが崩れず、メインラウンドを全て1位通過。

最終日のR7でもペルー代表のルーカ・メシナス、ポルトガル代表のギリェルメ・フォンセカ、
アメリカ代表のナット・ヤングを相手に唯一8ポイントを出して圧勝でファイナル進出を決めていた



PHOTO: ISA / Pablo Franco


お膳立てが揃ったファイナルはカノアが予想通り主導権を握った。
バックサイドでのフルローテーションエアーで7.83、フロントサイドで高さのあるテールハイ・エアーリバースで8.13をスコア。

優勝すればインドネシアにパリ五輪の1枠を与える可能性があった和井田理央も執拗にチャージして
7.67を出して追い上げる場面もあったものの、ニード8.29はひっくり返らず、
カノアがISAイベントで初の金メダルを獲得した。


PHOTO: ISA / Sean Evans



PHOTO: ISA / Sean Evans



PHOTO: ISA / Sean Evans



PHOTO: ISA / Sean Evans


優勝した五十嵐カノアのコメント
「本当に特別な優勝さ。個人戦での勝利はもちろん素晴らしいけど、次のオリンピックで日本代表の枠を確保したんだ。
本当に特別な気持ちさ。自分でもチームメイトでも代表の誰かが優勝するということは大きな意味があるんだ。」

今回の結果によって日本はパリ五輪で1枠の追加を確保。
これでメンズは最大3名が出場可能になる。
なお、2位の和井田理央も2023年CTで10位以内に入れば
インドネシア代表としてパリ五輪出場の可能性がある。

パリ五輪の選手選考はまだ始まったばかりであり、2024年のWSGまでその枠をかけての戦いが続く。


Photo: ISA / Ben Reed



Photo: ISA / Ben Reed



(和井田理央)PHOTO: ISA / Pablo Jimenez


素材提供:THE SURF NEWS