WSL Founders Cup of Surfing KANOA×WAVE POOL

2018年8月1日


2018年5月5日~6日の2日間にわたり、カリフォルニアのケリーが開発に携わるウェイブプール(サーフ・ランチ)で、CTサーファーたちによる国・大陸別スペシャルイベント "ファウンダーズ・カップ" が開催された。このイベントに、日本の五十嵐カノアがワールドチームの一員として参戦し見事チーム優勝を成し遂げた。ウェイブプールでコンテストという新しいサーフ時代の訪れ。この記念すべきイベントをカノア本人の言葉で振り返ってもらった。




Q. この大会はアメリカ、オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパ、ワールド選抜の5チームに分かれ、代表選手5名からなるチーム対抗で競う新しいフォーマットが採用されましたね。ワールドチームとして見事優勝されましたが、このイベントの率直な感想を聞かせてください。

ファウンダーズカップは、国や大陸対抗の団体戦でオリンピックのフォーマットに近い大会でした。だから、WSLのオリンピックバージョンっていう感じで色々な部分でオリンピック本大会への準備ができたと思ってます。なによりチームで競い合うのがすごく面白かったですね。



プールの中はとにかくすごいですよ、あの波は海にすごく似ているパーフェクトな波なんです。もう本当に乗りやすい波で、乗ってる時は全部忘れて波のことだけしか考えてなかったくらい夢中になりました。海と同じ感覚だったので、ウェットスーツからボードまで全て海と同じギアで臨みました。



Q. 具体的な波の印象や試合で意識したポイントを教えてもらえますか?

テイクオフして3発リップアクションをしてからチューブに入って、最後にエアーって感じです。ハイスコアを出すには最初の3発をスピードをつけて綺麗にメイクする必要がありました。波質が同じなので、他のサーファーとやっていることがすごく似てくるし、ジャッジも近くで見てて細かいところをしっかり見てるので、小さな失敗でもすぐに点数が下がってしまう。海ではジャッジとサーファーの距離があるので、ちょっとミスしても大丈夫だったりするんですけど、逆にプールではミスできない。だから100パーセントの力が必要になってくる。そういった部分がシビアだったけど、それが逆に面白かったです。



Q. このウェイブプールの波は一般のサーファーにとってどんな可能性があると思いますか?

ウェイブプールは、上級者だけでなく初級者、中級者と幅広いサーファーが楽しめると思います。イベントの時の波は1種類だけだったけど、実際はもっと多くのバリエーション豊富な波が出せるんです。イージーな波で1分間まっすぐ立つだけっていうサーフィンを初めてやる人でもできるような波もあるし、チューブだけのバージョンもあったり。大小様々な波のサイズを含めると40個くらいのバリエーションがあるみたいです。ただ今回の大会はみんな同じ波の設定でやりました。僕は違う種類の波でやりたいっていう気持ちがあったけど、他の選手たちと話し合った結果、みんな同じ波の設定でやろうってことになりました。 ウェイブプールはすごくいい波だし、絶対に波があるっていう部分はすごく良いところだと思います。でも先日千葉の海で開催されたQS6000もすごく良い波だったので、比べるのは難しいです。どちらも違った楽しみがあると思います。


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