12月下旬。北海道でシーズン初めの滑り込みをしているQUIKSILVERヤングガンライダーの中心を担う今井郁海に、彼が実際に着ているREPREVE®というリサイクル素材を使用しているウェアについて取材しました。果たしてウェアの着心地や特徴は?ここでは、REPREVE®素材についても詳しく説明したいと思います。
地球環境が受けるあらゆる負担の削減を継続してサポート
企業として取り組んでいるSUSTAINABILITY(持続可能性)のひとつがREPREVE®です。ペットボトルリサイクルのパイオニア的存在であるREPREVE®は、今迄で既に100億本以上のペットボトルでリサイクル素材を作り、QUIKSILVERはその素材を多くのウェアに使用しています。
REPREVE®のプロセス
ペットボトルの回収→ チップ上に細かく刻む→ それらを溶かして新たなチップを作る→ チップを繊維に加工→ 製品に使用。これがREPREVE®のプロセスです。このリサイクル素材を使うことで、石油のような新たな天然資源使用の削減、製造時に排出される温室効果ガスの削減が可能となり、環境に貢献できるのです。QUIKSILVERは現在、REPREVE®をボードショーツとスノーウェアに使用し、2020年には100%の商品に、これらリサイクル素材を何らかの形で使うことを目標にしています。
ここからはQUIKSILVERライダーの今井郁海に、REPREVE®素材を使用したウェアの実際の着心地や、彼が理想とするプロダクトについて話を伺っていきます。
Q. 現在、愛用しているウェアを教えてください。また着心地や特徴についても教えてもらえますか?
ジャケットは、「ARROW WOOD JACKET」を着ています。ちょうど今、このウェアを着て北海道で毎日滑ってるんですけど、中綿が入っているので暖かくて全く寒さを感じません。それに雪も結構降ってるんですけど、ぜんぜん濡れないので調子いいですね。あとは、肩周りにストレッチが効いているのですごく動きやすいですし、ウェア内に色々着込んでも首回りが楽な印象です。僕の身長は165㎝で、体重が60kgなんで普段Mサイズを着ています。フィット感もちょうど良く中にミッドレイヤーを着込む余裕もあります。
Q. このジャケットはリサイクル素材のREPREVE®を使っていますが、そのあたりどう感じていますか?
スノーボーダーにとって環境への配慮はとても重要なことだと思います。僕たちが遊んでいる山というフィールドは自然のものですから、そういった環境への意識は自分中でも常にもっています。最近ではバックカントリーフィールドでフリーライディングもするようになり、より自然に対する意識が強くなりました。このREPREVE®素材が使われているウェアを着ることで少しでも自然に貢献できることを嬉しく思います。
ARROW WOOD JACKET
Q. 他にどんなところが気に入っていますか?
今年は他の人とかぶらないように、あえて上下で同じ柄のセットアップにしました。山の稜線や等高線のようなデザインが特徴で気に入っています。今まではシンプルなカラーを選んできたんですけど、最近はシンプルな中にもインパクトのあるデザインやカラーを取り入れるようになってますね。その方が着ていてテンションもあがるし撮影でも目立ちますから。
Q. パンツは何を履いてますか?
パンツは、「STRATUS BIB」を履いています。ビブパンツなので雪が入らないのがいいですね。ライディングもそうですし、ハイクアップのラッセルでも雪が全く入ってこないので、中に着ているインナーが濡れずに済むから快適なんです。それに、胸ポケットもとても使いやすく使い勝手がいいですね。ビブパンツは最近周りのライダーたちも好んで履いてる人が多いです。人気もあるし実際の履き心地もやフィット感もいいので僕も気に入ってます。
STRATUS BIB
Q. 今井郁海にとってベストなスノーウェアとは?
やっぱり動きやすくて濡れないウェアですかね。自分のパフォーマンスを最大限に発揮できることが重要だと思うので。その中で、雪山でも映えるデザインやカラーも自分の中では重要視するポイントです。ここで紹介しているジャケットとパンツもそうですし、もう1着トラビス・ライスのシグネチャーシリーズ「TR STRETCH JACKET」も普段着てるんですけど、どちらもそういった面でとても良いベストなウェアです。
Photo: Hiroshi Kamiyama