今秋大注目のスノーボードムービー「ink」。その撮影舞台裏を今井郁海が語る。<後編>

2019年11月29日


世界のトップスノーボーダーが仕掛けた次世代ライダーとの新プロジェクト「ink MOVIE」。
この作品には、QUIKSILVERのジャパンチームライダーである今井郁海が参加し、完成した作品では堂々の個人パートを獲得。さらにスノーボード専門誌FREERUN 11月号では表紙を飾り、
日本のスノーボード界に強烈なインパクトを残しました。
この記事では彼にマイクを向け、ink MOVIEにまつわる様々なエピソードを<前編>で語ってもらいました。引き続き<後編>ではムービーに対する想いを中心に話を伺っていきます。

 

 

■スノーボードはムービーから学ぶことが多い

 

-自分にとってムービーの存在ってどんなものですか?

 

僕は何か新しいことをやろうと思った時、遊びにしても何にしても、ムービーや映像を見て始めることが多くて。
初めてでやり方がわからない時って、一番わかりやすいのが映像だと思うんです。実際にスノーボードを始めた時もムービーを見て色々学び刺激を受けたのがハマったきっかけでした。
映像の中で表現される世界観はとても刺激的で、特にスノーボードはムービーから学ぶことが多いと思うんです。
だから、このシーンがなくなったら、スノーボードの本質が伝わりづらくなってしまうと思うので、成長しなくなると思うんです。

 

 

-最近はムービーよりもコンテストに重きを置いているライダーも多いですが、大会での活動を辞めてムービーなどで自分を表現しようと思ったきっかけはどんなことでしたか?

 

シンさん(美谷島 慎)と出会って、連れて行ってもらったNZ(ニュージーランド)トリップで自分のスノーボード感がガラっと変わりました。
それまではハーフパイプなどの大会に出ていたんですが、NZで初めてのバックカントリーフィールドに連れて行ってもらった時に、自分は先が何も見えなくてただ上から下まで滑り降りることが精一杯で…。
それが、シンさんには全ての地形がフリースタイルに飛んだり当て込める遊べるスポットに見えていて。その考え方を教えてもらったことでよりスノーボードの楽しみ方が広がったんです。
滑りで自分のスタイルを出して、その姿をムービーや写真に収めて自分のライディングを見てアガってくれる人がいたらいいなって思うようになったんです。
大会で勝つよりも、そういうライダーになりたいって。

 

 

■「俺もやらなきゃ!」って攻められたことが一番大きかった

 

-今回のink MOVIEではムービーシーンの先輩たちからどんなことを学びましたか?

 

撮影では常に全開で攻めるってことですかね。先輩たちを近くで見られたのは大きかったです。
朝イチで撮影ポイントに一緒に行って、今まで映像の中でしか見られなかった滑りを特等席っていう目の前で見れて、自ずと自分の気持ちもブチ上がって「俺もやらなきゃ!」って攻められたことが一番大きかったです。
撮影スポットの選び方や考え方も参考になったし、何もかも刺激的で勉強になりました。

 

 

-この先自分がなりたいライダー像を教えてもらえますか?

 

ムービーを通じて誰かにアイツのアレカッコいいよねとか、誰かに影響を与えられたり、
いろんな人に認められるライダーになりたいですね。

 

 

■全力で滑ることを意識していく

-そのために意識していることはどんなことですか?

やっぱり全力で滑ることです。オーリーにしても安牌にこなすんじゃなくて、ラインの中でもスポットでジャンプするにも常にフルオーリーをして、全力で滑ることを意識しています。
それに、ターンだけじゃなくジャンプで魅せるスタイルは入れていきたい。
それをナチュラルフィールドでできれば一番ですよね。やっぱりそれがカッコいいフリースタイルスノーボーディングだと思うんです。

 

 

-昨シーズンの自分に点数をつけるなら?

いやぁー。どれくらいだろ? そんなに高くないかも。
まだまだ点数はつけられないレベルだと思ってます。シーズン中はベストを尽くせたって思っちゃったのがダメで、自分が目指すスノーボーダーになるなら、もっと上を目指してやらなきゃって。

 

 

-最後にQUIKSILVERのウェアについても聞かせてもらえますか。inkの撮影で着ていたウェアはかなり印象的でしたね?

山の撮影でピンク色のカラーやクラシックなデザインはかなり目立つし、映像や写真でも映えるかなと思ってチョイスしました。
今シーズンでQUIKSILVERが50周年らしいんですけど、それを記念して80年代のデザインをリバイバルしたWARPAINTっていうコレクションなんです。
ヨコノリカルチャーらしいアーティスティクなデザインがカッコいいですし、今の時代にあえてクラシックなアイテムを着るっていうのがいいですよね。

 

 

 

 

(プロフィール)

今井郁海 Ikumi Imai

1996年9月3日生まれ、長野県出身在住。高校生でナショナルチームに入り、パイプの世界大会を転戦するも怪我を機に競技活動にピリオドを打つ。その後は美谷島 慎とともに訪れたNZで刺激を受け、バックカントリーをメインフィールドにする撮影活動をスタート。今秋リリースされたink MOVIEでは個人パートを獲得し、日本のスノーボードシーンに新たな風を吹き込む。

 

今シーズンのQUIKSILVERスノープロダクトは、ハイクオリティーな素材のみを使用したトップアスリートのためのプロモデルであるHIGHLINE PROシリーズを始め、ブランド誕生50周年を記念し、80年代当時のアートとボードカルチャーが融合した象徴的なデザインをリバイバルした限定コレクションを発表。
来たるウインターシーズンに向け、スノーライフに欠かせないアイテムをぜひお探しください。


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