今秋大注目のスノーボードムービー「ink」。その撮影舞台裏を今井郁海が語る。<前編>

2019年11月15日


いよいよ間近に迫ったウインターシーズン。
冬に備えた今、日本のスノーボードシーンは「MOVIE」がアツく盛り上がっています。様々なプロダクションがこの秋に最新作を発表する中、特に話題を集めているのが、
日本を代表する世界的スノーボーダーが新たに仕掛けた新プロジェクト「ink MOVIE」です。
世界トップのムービースターが、日本の次世代を担うライダーを数名ピックアップし、自身が今までに経験してきた撮影のノウハウやスノーボーダーとしての誇り、
また、スノーボーディングのカルチャーに於いて必要不可欠な「MOVIEシーン」を伝えるために、若手とともに1年間に及ぶ撮影を経て完成させたプロジェクトが、このink MOVIEなのです。
このムービーには、QUIKSILVERのジャパンチームライダーである今井郁海が参加し、完成した作品では堂々の個人パートを獲得。
さらにスノーボード専門誌FREERUN 11月号では表紙を飾り、日本のスノーボード界に強烈なインパクトを残しました。
この記事では彼にマイクを向け、ink MOVIEに出演した経緯や、撮影現場でのサブストーリー、またスノーボードムービーに対する想いを語ってもらいました。

 

 

 

-ink MOVIEへの出演は、どういった経緯で決まったんですか?

 

去年岐阜で世界で活躍する日本のトップスノーボーダーたちの試写会があって絶対見たいムービーだったんで、行くことにしたんです。そこで、知り合いのフォトグラファーに紹介してもらい、その人たちと一緒に食事に行けるチャンスが巡ってきて。
世界で活躍するムービースターだし、自分が強い憧れを抱いていた人たちだから、これはフェイストゥフェイスで会えるチャンスだと思って参加させてもらいました。
そこで、「今シーズンはどうするの?」って聞かれて、「まだ予定はないんですけど、撮影をメインに動くつもりです」って答えたんです。そしたら、「今年は何人か若手を集めて新しいムービーを作ろうかと思ってるんだけど、やってみない?」って誘ってくれて。
それが出演することになったきっかけです。

 

 

■もうやるっきゃない。自分ができることを最大限やろうって腹をくくった■

 

-撮影に誘われてどう思いましたか?

 

僕自身ムービーに出たことが今までなくて。しかも世界で活躍するライダーと一緒に撮影できるチャンスをもらって、正直最初は不安のほうが大きかったです。
誘ってもらえて嬉しい反面、自分で大丈夫かなって。でもいざ撮影が近づくにつれ、もうやるっきゃない。自分ができることを最大限やろうって腹をくくりました。

 

 

 

-ink MOVIEはいつから撮影がスタートしたんですか?

 

シーズン序盤は仲間と北海道で滑り込んで準備をして、12月後半あたりに「みんな集まって軽く撮影をするから」って連絡が来てスタートしました。
それから1月後半までは撮影をしていたんですけど、途中で足首を怪我してしまい2月中は滑れない時期があって…、
3月の北海道でまた撮影に復活して、春は若手のメンバーだけでアメリカのマンモスマウンテンへ行き最後の撮影を終えました。

 

 

■世界のムービースターに本気の滑りを背中で見せられた■

-撮影の中で、印象的な先輩たちからの言葉や行動はありましたか?

 

先輩たちに、「ここのセクションはどうやったら決められるんですかね?」って聞いたりして、アドバイスはもらっていたんですけど、それよりも滑りや動きで見せてくる人だなって。
朝6時くらいから撮影が始まると、自分では攻められないようなスポットを朝イチからガッツリやってくるあたりがヤバかったですね。常に本気の滑りをしないとダメだなって、それを背中で見せてくれた感じです。

 

 

 

インタビューの続きは、11月15日公開予定の<後編>でお届けします。 次回は、スノーボードムービーに対する今井郁海の想いにフォーカスしていますので、お楽しみに。

 

 

(プロフィール)

今井郁海 Ikumi Imai

1996年9月3日生まれ、長野県出身在住。高校生でナショナルチームに入り、パイプの世界大会を転戦するも怪我を機に競技活動にピリオドを打つ。その後は美谷島 慎とともに訪れたNZで刺激を受け、バックカントリーをメインフィールドにする撮影活動をスタート。今秋リリースされたink MOVIEでは個人パートを獲得し、日本のスノーボードシーンに新たな風を吹き込む。

 

今シーズンのQUIKSILVERスノープロダクトは、ハイクオリティーな素材のみを使用したトップアスリートのためのプロモデルであるHIGHLINE PROシリーズを始め、ブランド誕生50周年を記念し、80年代当時のアートとボードカルチャーが融合した象徴的なデザインをリバイバルした限定コレクションを発表。
来たるウインターシーズンに向け、スノーライフに欠かせないアイテムをぜひお探しください。


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