Photo: kentaroufuchimoto.com

２シーズン前よりクイックシルバーのウィンターラインの１つとして注目を集めているHIGH ALTITUDE カプセルコレクション。
90年代当時のデザインやカラーをリバイバルさせ、現代のトレンドやテクノロジーを融合させたウェアなどを展開しています。
このコレクションについて、ジャパンチームライダーの今井郁海にその魅力を聞いてみました。

■今注目を集めているクラシック×モダンの融合

クイックシルバーのスノーウェアが誕生したのは、90年代にオーストラリアの小さなファクトリーでサーフィン用のボードショーツを作っていた頃に遡ります。当時アメリカでは、スキーやスノーボードのウィンターブームが起こっていました。そんななか、クイックシルバーのブランドチームは、ボードショーツを作る際に余ってしまう生地を有効活用するために、まずは自分たちが冬に着て遊ぶためのスノーウェアを作ったのです。もちろん当時は、GORE-TEXなどの優れた素材はありません。当時を象徴するビビットカラーや、派手な柄、またローカルアーティストが手がけるロゴをモチーフにしたプリントなど、オリジナルデザインやカラーを追い求め、機能性よりも目新しい遊び心のあるウェアを作ってきました。

時代とともに変化するトレンドにあわせながら、その後もクイックシルバーのスノーウェアはチームライダーとともに進化を遂げてきたのです。そして、2シーズン前に迎えたクイックシルバーのブランド50周年の節目に、スノーウェアを作った当時90年代のブランドDNAを再び呼び起こし、当時の古き良きデザインやカラーをプロダクトへリバイバルさせたのが、このHIGH ALTITUDE カプセルコレクションになります。

90年代中頃～後半のアイテムにインスパイアされたコレクションとして、あえてブランドロゴやデザインフォントに昔のものを採用し、レトロなテープデザインをプリントするなど、クラシックスタイルの見た目に、現代の機能を兼ね備えたプロダクトを完成させました。パンツ・ジャケットともに、当時のデザインをリバイバルさせ、GORE-TEXなど最新の素材や機能性をミックスさせたコレクションです。

■今井郁海のウェアインプレッション

「ウェアのデザインが昔の90年代のスタイルなので、今の時代に着ているだけで結構なインパクトがありますよね。クイックシルバーのクラシックロゴも気に入っていますし、何よりこのカラーは真っ白な雪山で映えますから、撮影でも目立つし自分のライディングを引き立ててくれました。それに見た目とは一転、ジャケットもパンツも素材がGORE-TEXなので、ほとんど濡れないし蒸れない。フードもしっかり絞れて、先がつばになっているので雪がゴーグルの上に乗っかることもなく調子いいです。ポケットが無駄に多くなくて軽く動きやすいですし、パンツの裾もリブ仕様になっているので雪も入ってこない。見た目はクラシックだけど、機能性が優れている点がすごく良かったです。着た感じのシルエットで選んで、僕は身長165㎝でMサイズを着ていました。好みにもよりますけど、少し大きめのLサイズでもありかなと思いますね。

昨シーズンは、INK MOVIEの撮影が中心になりました。
長野、新潟、3月後半には北海道に行きました。自分の滑りたいラインやスポットがイメージとリンクする様になり、今までより濃いシーズンになったと思います。
その映像は12月頃にはリリースされる予定なのでぜひ楽しみにしていてください」---------- 今井郁海

DOMINATE GORE-TEX® JK

COLOR: Insignia Blue

SIZE: XS～XL

PRICE: ￥47,300（税込）

SNOW DOWN GORE-TEX® PT

COLOR: Purple Gumdrop

SIZE: XS～XL

PRICE: ￥41,800（税込）

（プロフィール）

今井郁海 Ikumi Imai

1996年9月3日生まれ、長野県出身在住。
高校生でナショナルチームに入り、パイプの世界大会を転戦するも怪我を機に競技活動にピリオドを打つ。
その後は美谷島 慎とともに訪れたニュージーランドで刺激を受け、バックカントリーをメインフィールドにする撮影活動をスタート。
2019年、日本を代表する世界的スノーボーダーが新たに仕掛けた新プロジェクトINK MOVIEでは個人パートを獲得し、
雑誌の表紙を飾るなど日本のスノーボードシーンに新たな風を吹き込むマウンテンフリースタイラー。