RADICAL TIMES in レユニオン・アイランド

2016年4月14日



今では多くの人で賑わうレユニオン島の海岸線にあるBocan Canotビーチ。しかし、ほんの数ヶ月前までは人が消え失せ、静まりかえっていたのです。それは、過去5年間において、18件ものシャークアタックがこのインド洋に浮かぶ楽園を経済的にもそして心情的にも大きな影響を及ぼしていたからなのです。

「レユニオン島はすごくいい場所なんだ。もちろん僕が人生で初めて波に乗ったのも、サーフィンを上達させたのもここ」と語るのは世界トップ10サーファーで、レユニオンローカルのジェレミー・フローレス。「まさに楽園といえる場所なんだけど、多くの親しい友人を失った場所でもある。世界中で起こったシャーク・アタックの統計を見てみてもこの5年間でレユニオンで起こった事は, その件数といい本当にヘビーな出来事だった…」

これらの悲劇がジェレミー一家をホームであるリユニオンに帰る決意をさせ、彼らに多くの事を与えてくれたビーチを守る運動をするきっかけとなったのです。ジェレミーの父親、パトリック・フローレスは地方議会当選し、シャークネットの設置、そして人々がビーチに戻ってこれるべく、海の監視活動に着手しました。またこの活動の成果は、シャーク・アタックの悲劇が起こったオーストラリアのバリーナを含め世界中のシャーク・アタックによる影響を受けているコミュニティから注目すべき例となったのです。

「僕たちは島を救いたいだけ。そこで暮らすコミュニティのためなんだ。この混雑しているビーチを見てごらんよ、レストランは賑わっているし、サーフィンスクールも再開しようといているところなんだ。サーファーだけじゃなく多くの人に影響を及ぼしたんだ」

最近、ホームへのトリップをしたジェレミー、その際にここ5年間では初めてとなるサーフィンコンテストをシャークネットで守られたRoche Noire’ビーチで開催しました。コンテストは幅広い世代のローカル達が参加し、この間に起こった変化や進歩、そして何より失われかけていた活気の復活を祝ったのです。

「イベントは大成功だった。僕が想像していた以上だよ。若いサーファーから古い世代まで多くが集まってくれたし、波をシェアしたんだ。サーフィンは単なるスポーツじゃなく、人生なんだよ。自然とより密接になれるし、パッションを持って生きるという事なんだ。サーフィンが与えてくれるアドレナリンは他に代わるモノはないよね。サーフィンが無かったら何をしてたかなんて想像もつかないよ。つまり最高ってことなんだ!」

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