QUIKSILVERがサポートするスノーボード、スケートボード、サーフィンのプロライダーたちが、世界各国より集結してロードトリップを行うプロジェクト。それが「RADICAL TIMES WITH MATES!」です。この企画がようやく日本を舞台に行われることになりました。今回は、そのスノーボード編に参加した石川敦士と谷口貴裕に、トリップのことを振り返ってもらいました。今回は、その後編をお届けします。
Photo: yoshitoyanagida.net(インタビューカット)
RADICAL TIMES IN JAPAN 【SNOW~前編~】を見る>
―トリップのその後の流れは?
谷口貴裕(以下、T): キロロから移動した旭岳は胸パウほどあったんです。もう雪の中を泳がないと動けないくらい(笑)。10m移動するのもツラかったし(苦笑)。北海道の雪って軽いから、一気に降ることはあっても風で飛ばされることが多いんです。けど、あのときは本当に深かった……いや深すぎた。スノーシューを装着しても沈んじゃって歩けなかったので、移動後の初日は駐車場の近くで遊んでましたね。
石川敦士(以下、I): その後の旭岳ではラインの撮影が多かったですね。クルーで流しながら面白そうなポイントがあれば撮影して、また滑って、撮影して……みたいな感じで。キッカーとかを作って、1つのポイントで撮影するってことはなかったです。きっと流れのなかで何かを繰り出したり遊ぶほうが、スノーボードのFUNな部分を伝えやすいからだと思うんです。
T: 確かに、スノーボードを心から楽しもう、決して無理はせずに本当に面白いことだけやろうって感覚の撮影でした。僕はQUIKSILVERの海外ライダーたちと絡むのが初めてだったんですけど、当初はブライアン・フォックスたちが来るし、けっこうエグいところに行って撮影するんだと思ってたんです。でも、自分が勝手に想像してたものとはまったく違っていて……。でも、これが「RADICAL TIMES」なんだって理解しましたし、今回の企画に加われたことで、純粋にスノーボードをすることが以前よりも楽しくなったような気がするんです。
I: メローに楽しむ。それがコンセプトなのかもしれないね。
T: ブライアンなんてスノーボードに行きたすぎて、毎日めっちゃ早起きしてたんです。「早く滑りに行こうぜ」みたいな雰囲気を醸し出して、みんなを急かすんです(笑)。こういったトップライダーも「本当にスノーボードが好きなんだな」って思いました。
I: 早起きするって部分では真面目だったよね。あと、ライダーだけじゃなくて、カメラマンも「RADICAL TIMES」のコンセプトを理解してくれていたから、ライダーたちと一緒に流しながら撮影するときでも準備がスムースで、何のストレスもなく撮影に挑めたし、素の自分たちの滑りを出せたのかなって思います。
―今回のトリップで何か面白かったエピソードはある?
I: 旭岳のホテルの部屋は床が畳だったんですけど、海外スタッフが土足で踏み入ったんです(笑)。で、貴裕がそれをインスタのストーリーで撮ってアップしたんです(笑)。アメリカンスタイル!って。
T: そしたら、そのスタッフは実はオージーだよって突っ込まれました……(笑)。そう言えば、旭岳では彼らはずっとカツラーメンばかり食べてましたね。
I: あと、ホテルの朝食で出てきた「おっぱいパン」を食べたときに、「おっぱいって日本語で何て言うの?」とか、そういった話題は世界共通なんだなって(笑)。そうそう、言葉ってことで面白いと感じたのは「このライン、よさそうだね」って言うのを、「SHE IS VERY CUTE」って言ってたんです。ラインのことを彼女。そういった感じで大切な存在に例える点は、「へぇ~」って思いました。やっぱり海外ライダーとの交流は、何かしら発見があるから楽しいですね。
―オーストラリアのときと違って今回はスノーボードだけだけど、その点はどうだった?
I: オーストラリアのときは3Sをすべてやるメンツで、いろんなジャンルを楽しめて面白かったんですけど、自分はスケートがそこまでなので……(苦笑)。もっとも得意で、一番好きなスノーボードに集中できるのも楽しかったですよ。
―撮影を終えて何か感じたことは?
T: 最近、自分はコンテストに出るってことよりも、裏山に入ってフィルミングやシューティングをする機会が増えてきたんですけど、今回の「RADICAL TIMES」に参加して、改めて撮影で残した映像や写真を通じてスノーボードを表現していきたいって想いが強くなりましたね。
RADICAL TIMES IN JAPAN SNOWの本編ムービーは、近日QUIKSILVER WEBサイトで公開しますので、お楽しみに!