QUIK TECH X 好きを極める

2018年11月2日


サーファー・ファッションモデル・スノーボーダーと、クイックシルバーと繋がりが深い4人が “好きを極める” というキーワードをもとにリレー形式で語っていく本特集コンテンツ。
それぞれの分野でプロフェッショナルとして活躍し、常にハイパフォーマンスを保つ彼らですが、はたして「好きを極める」ために、普段から意識しているポイントは何なのか?この特集では3つのテーマにそって語ってもらいました。

 

Q. オフトレとしてサーフィンも趣味でやられていますが、スノーボードとサーフィンは何か繋がっている部分はあると思いますか?

もちろん突き詰めていくと全然違うんですけど、同じヨコノリのアクションスポーツなので似たところは沢山あると思いますね。どちらもボードに乗ってしまえば、同じ向きのレギュラーなんかは感覚が近いと思います。あと自然と遊ぶっていうか、戯れるっていうところも共通していますよね。特にバックカントリーでのスノーボードはすごくサーフィンに似ているのかなと。海で同じ波は来ないし、雪山でも同じ地形は存在しないというところです。それに、どちらも自分でボードをコントロールしながら次のアクションを決めるじゃないですか。そういう状況によって瞬時に判断するっていうのが、サーフィンもスノーボードも似てるなと思いますね。日本には季節があるので、やっぱりその時に楽しいことができたら最高ですよね。

 

Q. 今回のテーマは「好きを極めるために必要なこと」です。自分にとってスノーボードはどんな存在ですか?

自分の大好きなことでもあるし、仕事の一面もある。もうライフスタイルのルーティーンなんですよね。ライダーじゃなくなったとしてもずっとやっているだろうなって。雪が降ったらパウダーを滑りたいし、滑り始めたら飛びたくなるだろうし。パークがあればそこでも楽しむ。体が動く限りは一生やっているだろうなって思いますね。

 

Q. この冬にやり遂げたい目標はありますか?

昨シーズンは、忠(布施 忠)たちと一緒にスノーモービルを使って日本をブーンドッキング(開拓・探検・冒険)していました。ただ、まだまだモービルの経験が浅い自分は、彼らになかなか着いていくことができず、迷惑をかけ続けてしまった。だから今年はもっと経験を積んで自分でどんどん新しい斜面を開拓したい。モービルだと行ける範囲が全然変わるんですよね。自分の足で登るハイクアップでは、山のボトムから見える斜面を2~3時間かけて登って滑るんですけど、モービルならその裏の裏まで行けてしまうんです。全く考え方が変わるというか。もちろんモービルでも行けない急斜面や狭い場所はハイクします。ただ、なるべく色々なポイントで効率良く撮影をするならモービルを使って流すのが理想なんですよね。でも昨シーズンはモービルを乗りこなすのに四苦八苦で、行きたいところへ行けないみたいな。それが少しずつできるようになってきています。この撮影スタイルで、日本の未知のエリアを開拓するのもそうですし、ゆくゆくはカナダなど世界の色々な場所へ一年間かけて動きたいなと思っています。

 

Q. 最後に。好きを極めるためにはどんなことが大切だと思いますか?

そうですね、最近の若いスノーボーダーのことで思うことがあって。最近の子は、特にジュニア世代から19~21歳くらいの子たちは大会で結果が出せなくなってくると、「この先自分は何を目指せば良いんだろう?」って、すごく悩んでしまっている。例えば、「スノーボードでオリンピックの出場を目指したけどダメだった。じゃあ次に何をやろう?」って。そんな子たちに、「こういう活動もあるんだぞ!」っていうのを教えたいというか。別に大会に出なくたってスノーボードは続けられるし、楽しめるし、やりがいだってある。”自分が好きなスノーボードのスタイルを表現する” っていうことは一生できるんですよね。だから彼らが迷った時、そういう方向にシフトチェンジできるようなキッカケになれればいいなって。「大会のリザルトだけでなく、他にも楽しいスノーボーディングは沢山あるんだよ」っていうことを教えてあげたい。トリックするだけがスノーボードじゃないし、好きなことはもっと幅広くあっていいと思うんですよね。だから、今自分がやっている活動を、みんなにどんどん知ってもらえたらいいなと思っています。
 忠(布施 忠)と撮影で一緒に動いていると、自然の山の地形がフリースタイル・パークに見えてくるんですよ。上から3ヒットくらいできるようなラインを探して滑ると、「うわぁヤバい、これって究極だな!」って。もしもこの自然地形を滑る楽しさを今の若い子たちが知ったら、普通にダブルバックとかダブルコークとかできちゃうんだろうなって。もともと技術がある子たちなんだから、楽しみしかないじゃないですか。きっとこれからは、オールランドにスノーボーディングが楽しめるシーンになっていくんだろうなって思って期待してるんです。

 

(プロフィール) プロスノーボーダー: 石川敦士
Atsushi Ishikawa
1977年生まれ。埼玉県出身。数々の怪我を乗り越え、常に進化し続けてきた日本が誇るスノーボーダー。数々のビックコンテストでの活躍や、一世を風靡したムービープロダクションSCLOVERなど、常にフリースタイルシーンを牽引してきた実績を持つ。近年はスノーモービルを使って日本のフィールドを開拓する傍ら、新潟・神立、岩手・夏油でパークプロデュースの指揮を執る。


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