サーファー・ファッションモデル・スノーボーダーと、クイックシルバーと繋がりが深い4人が “好きを極める” というキーワードをもとにリレー形式で語っていく本特集コンテンツ。
それぞれの分野でプロフェッショナルとして活躍し、常にハイパフォーマンスを保つ彼らですが、はたして「好きを極める」ために、普段から意識しているポイントは何なのか?この特集では3つのテーマにそって語ってもらいました。
#1
五十嵐カノア
Kanoa Igarashi
Q. 普段オフトレーニングは何かされていますか?具体的にあれば教えてください。
サーフィンをしない時はジムへ行ってトレーニングをしています。体のセンターのコア(体幹)や太ももなど、サーフィンで使う一番大事な部分を鍛えています。
サーフトレーニングでも最近は色々な種類が増えていて、僕はまだ名前さえも付いていない新しいエクササイズをやっています。トレーナーと一緒に細かく考えながら、自分に合うオリジナルメニューを作ってもらって、普通のトレーニングとは全く違う独自のスタイルで鍛えているんです。全てはサーフィンのために、サーフィンで必要な部分に重きを置いたトレーニングをしています。
ランニングやヨガもたまにやりますよ。いつやるって決まっている訳じゃないですけど、いつも自分の体に聞いています。「今日は体幹が必要だな」とか、「今日は太もものトレーニングが必要だな」とかって。体が教えてくれるんです。
Q. サーファーで一番鍛えた方が良い部分はどこだと思いますか?。
コアです。やっぱりサーフィンはバランスが重要だから。太ももの筋力が強くても、バランスが悪ければ転んでしまうし。全部コアがメインで、コアが強ければパドルも強くなって早くなるし、連動して太ももも強くなるからパワーが出せるようになるんです。いくらパドルが強くても、コアが弱いとそんなに長い時間パドルでベストパフォーマンスが出せないとかもあるので。
Q. パドルのコツを教えてもらえますか?。
水泳をするのがいいですね。やっぱりパドルはバランスなんです。右手が強い人は右手をやりすぎちゃって、バランスが悪くなってしまう場合があるので、左手も右手と同じくらい強くしてないといけない。あとはやっぱり "リズム" 。波に乗る時やパドルバックアウトする時も、パドルのリズムがすごく重要です。リズムが崩れて片方だけパドルが強くなってもそんなに前には進まない。パドルが弱くてもリズムが良ければもっと前に進みますから。”バランスとリズム” 。そのあたりはコアのトレーニングとパドルの慣れが必要だと思います。
Q. オフトレーニングは1日にどれくらいやりますか?
その時にもよりますけど、なるべく週に4~5回はトレーニングへ行くようにしています。1回の時間はだいたい1時間半くらいです。細かく決まっている訳じゃないんですけど、波次第でトレーナーの所へいつでも行けるようにしています。朝の6時に行く時もあるし、夜の10時に行く時もある。波と仕事(メディア対応など)次第で調整しています。
トレーニングは大切ですが、フレキシブルにいつでもできるものです。逆にサーフィンは1日の中でいつでもできるものではないですからね。潮や風の関係もあるし、暗くなってしまうとできなくなってしまうスポーツなので。だからトレーニングも大切ですけど、一番のプライオリティは、サーフィンをすることにしています。