波乗りジャパン x クイックシルバー x 美術家 野老朝雄 コラボレーション インタビュー<後編>

2020年5月20日


オフィシャルサプライヤー契約を締結しているサーフィン日本代表チーム「波乗りジャパン/ NAMINORI JAPAN」の2020年の公式ウェアコレクションのひとつとして、美術家 野老朝雄(ところあさお)氏のアートワークが施された限定コラボモデル “NAMINORI AIZOME” を2020年5月20日より展開いたします。野老朝雄(ところあさお)氏本人に、この2020年の公式ウェアコレクションのコンセプトについて話しを伺いました。そのインタビューの後編をお届けします。

 

インタビュー前編 は  こちら >>

 

 

 

ー今回、波乗りジャパンのウェアの意匠を手がけたが、そこにはどんな思いが詰まってる?

 

波、繋がり、あとは白と勝色との組み合わせ。この3つがコネクトした図案が描ければと思っていました。サーフィンの試合って、ビーチがあって、波があって、ギャラリーがワーッといる。で、そこで観戦している人々の横へと繋がるパノラマが視覚的にすごくおもしろいなと思ったのが、この図案を生んだきっかけですね。

 

 

おっきな人もちっちゃな子供もみんな同じ柄のウェアを着ていて、そこに描かれた波の紋様が繋がり合ってひとつの大きなうねりに見えるっていう……。腕を振り挙げて「良かったね~!」とか「がんばれ~!」という感じで、繋がった波の画が鼓舞したり躍動していたりする情景を、現場で生めたらいいなと。この波の図案は実は全部同じピースでできているので、いくらでも繋げることができます。つまり、ひとりで着るものじゃなくて、みんなで着て繋がるためのウェア。早く実際にそんな景色を見たくて仕方がない。それが50~60人並んでいたら、すごいチカラになるんじゃないかな。

 

 

そして、もうひとつの裏テーマ。サーファーが波の上にラインを描くように、スケートもスノーも、そこにある軌跡を描きます。この図案を生んだ背景には、横ノリカルチャーが全部コネクトし合うといいなっていう個人的な思いもあったりするんです。僕はこのウェアをスケーターやスノーボーダーが着てても変じゃないと思うし、またそういったカルチャーに馴染みのない人たちにも、「同じカルチャーを含んだ競技なんだよ」っていう認識が少しでも広まるようにと願いを込めて。

すると、海と山を繋ぐとか、夏と冬を繋ぐとか、都市と自然を繋ぐとか、サーフィン、スケート、スノー、その3つが繋がる。で、この先もいろんな場面でこの波の紋様を目にするようになって、「あのときが始まりだったんだ」って記憶がよみがえる。そんな時間の繋がりみたいなものも、この図案が運んでいってくれたらな……そんな風に思っています。

 

 

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(プロフィール)

野老朝雄(ところあさお)

1969年、東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。
2001年9月11日より“繋げること”をテーマに紋様制作を始め、美術、建築、デザインの境界領域で活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいた、定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている。

2013~16年「大名古屋ビルヂング」のための下層部ファサードガラスパターン制作

2016年「東京2020オリンピック・パラリンピック」エンブレム

2017年「大手町パークビルディング」のための屋外彫刻作品TOWER OF CONNECT制作

2019年 佐賀県立九州陶磁文化館にて[有田×野老]展