コンテストピリオドがスタートした2月25日から終始2〜3ftの波に恵まれ、4日連続の開催となった「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト」。開催5日目の2/29は、これまでの波がサイズダウン、朝から吹きつけるオンショアの風もあいまって今大会初のレイデーになった。明日以降、コンディションにより再び開催されるコンテストもいよいよ終盤に突入し、勝ち抜いた8名によるクォーターファイナルでリスタートする。ここでこれまでの大会ハイライトをラウンドごとに振り返ってみよう。
【ROUND1】
ワイルドカードを含めた全36名が登場するROUND1。2012年の開幕戦、しかもどの選手にとってもファーストヒートということで、注目が集まった。その中でも特に注目度が高かったのが、大会前からワイルドカードでの出場が決まり、話題の一つでもあったデーン・レイノルズ(USA)の入ったヒート5。対戦相手は昨シーズンのワールドランク2位のジョエル・パーキンソン(AUS)、アダム・メリング(AUS)。デーンとパーコはちょうど2年前、2010年のクイックシルバー・プロでその後語り継がれるような、伝説のヒートを戦った。両者ともこれ以上ないというレベルで高得点をスコア。パーコの勝利が決まりかけたかと思いきや、デーンが大逆転をするというドラマチックな展開であった。そんな2人がROUND1で早くも対決となった。だれもが伝説のヒートの再現か? と期待したが、勝ち抜けたのはアダム・メリング(AUS)。素晴らしくキレたサーフィンを披露し、話題の2人をROUND2に追いやった。11Xチャンプのケリー・スレーターのファーストヒートは試合開始から10分あまりで、ゴールデンルーキーのコロヘ・アンディーノ(USA)、トライアリスト、ギャレット・パークス(AUS)をコンビネーションに追い込むという、まさに貫禄勝ち。しかもその卓越した波の選択眼でビッグバレルをメイク、9.87をスコアした。またもう一方の期待のルーキー、ジョン・ジョン・フローレンスが9.90、9.70のROUND1ハイエストポイントをチューブライドでスコアし、ROUND3へと駒を進めた。
【ROUND2】
ROUND1を勝ち抜けなかった選手が対戦するROUND2。今大会ではじめて敗退者の出るラウンドだ。ここでも注目はデーン。ROUND1をまさかの3位で終えた、ビッグネーム、タジ・バロウ(AUS)との対戦。どちらが敗退してもファンは残念がる組み合わせだ。ヒートの方はひとつひとつのマニューバーがとてつもなく大きく、トリッキーで会場を湧かせるデーンと、波を最後まで乗り切り、さまざまなマニューバーを組み合わせてくるタジという違ったアプローチの様相。結果としては2本の波をまとめた(といっても一つ一つのマニューバーのクオリティはもの凄いが)タジに軍配が上がった。デーンは惜しまれつつも、ここで敗退が決定してしまった。他のヒートはランキング通りの順当な結果。パーコ、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ジョーディー・スミス(ZAF)、ビード・ダービッチ(AUS)らが勝ち上がった。

【ROUND3】
ややサイズを落とし、サイドオンが吹くコンディションの中で行われたROUND3。ここで大会初のアップセットがあった。地元出身、ローカルサーフヒーローのミック・ファニング(AUS)ガブラジルのアップカマー、ミゲル・プポにヒート8でまさかの敗退。スナッパーの波を知り尽くしているはずのファニングだが、海とのサイクルが合わず、なかなかいいセットをラウンド中に掴めなかった。サーフィン自体も本来持つシャープさが全く見られず、絶大な地元の応援に応えることができなかった。ヒート11のジョン・ジョン・フローレンスとエイドリアン“エース”バッカン(AUS)の対戦では、試合終了のホーンと同時にテイクオフしたラストライドでエースが大逆転を演じ、会場は大声援に包まれた。ケリーはここでも危なげない試合運びでチームメイトのフレッド・パターチア(HAW)に勝利した。クイックシルバー・ライダーのジェレミー・フローレス(FRA)はヘイター・アルヴェス(BRA)に敗退、大会から姿を消すことになった。またワールドツアールーキーのジョン・ジョン、コロヘ・アンディーノ、イエディン・ニコル(AUS)は全員、ここでの敗退となった。
【ROUND4】
波のコンディションはラウンドが進むにつれてスローダウンの中、ROUND1と同様に再び3人ヒートで行うROUND4。1位通過の選手はクォーターファイナルへジャンプアップ、負けた2名はROUND4に回る、いわゆるNO LOSER(誰もここでは大会敗退とならない)ラウンドだ。昨シーズン、ケリーと3戦連続でファイナルを戦ったオーウェン・ライト(AUS)、ケリー・スレーター、ジョーディー・スミス、タジ・バロウが各ヒートで1位通過。HEAT 3のジョエル・パーキンソン、ミゲル・プポ、ジョーディー・スミスとの対戦では、いまいちポイントが伸びず、ジャッジにやや不満気味であったパーコがフラストレーションをためている様子であった。
【ROND5】
ROUND4を通過できなかった選手による対戦。計4ヒート、8名による戦いがおこなわれた。このラウンドのトピックはヒート3のパーコvsジュリアン・ウィルソン、ヒート4のエイドリアン・バッカンvsミゲル・プポの対戦。
ヒート3でのパーコはそれまで溜めていたフラストレーションを自らのサーフィンで爆発させた。パーコがプライオリティを持つ中、ミドルサイズだがロングウォールになりそうな波にジュリアンが手前よりテイクオフ、しかしパーコがその遥か後ろより同じ波にテイクオフした。ジュリアンはそれを見てプルアウト、パーコは普通なら抜けられないであろうセクションをトップスピードで走って抜ける、そのあとは全てバリエーション違いのトップカーヴィングを3発、そしてフローター、最後にはリップからのテールスライド360°までも披露、そして乗り終えた後に「どうだ!これでもか!」とアピール、コンテスト初のパーフェクト10をスコアし、ジュリアン・ウィルソンを撃破した。エイドリアン・バッカンはまたもや終了間際のライディングでプポを逆転。今大会、何かを“持っている”印象を強く植え付けた。
現在、コンテストは2日連続のレイデー。コンディションが上向き次第、試合はクォーターファイナルから再開の予定。対戦は以下の通り
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト
クォーターファイナルヒート表
HEAT 1
アドリアーノ・デ・スーザ(BRA) vs オーウェン・ライト(AUS)
HEAT 2
ケリー・スレーター(USA) vs ジョシュ・カー(AUS)
HEAT 3
ジョーディー・スミス(ZAF) vs ジョエル・パーキンソン(AUS)
HEAT 4
タジ・バロウ(AUS) vs エイドリアン・バッカン(AUS)
これまでの結果、ヒート表はこちらより
quiksilverlive.com/progoldcoast/2012/resultsxml.jp.html

■クイックシルバー・ゴールドコースト・プロ関連ニュース
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